私たちが「悩みから抜け出せない」と感じるとき、多くの場合には共通するパターンがあります。
嫌な出来事が起きる
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どう対応すればいいかわからない
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また同じことが起きたらどうしようと不安になる
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実際に再び起きてしまう。
この繰り返しによって、悩みはどんどん積み重なり、心は疲弊してしまいます。
では、どうすればこの負のループを断ち切ることができるのでしょうか。
解決のカギは“心が反応する瞬間”を見つけること
解決のカギは「嫌な出来事そのもの」ではなく、 自分の心がどの瞬間に不快反応を示したのかを突き止めること です。
例えば、自宅でのこと。何気なく会話していただけなのに、気がつくと不穏な空気が立ち込めて、あなたは無言でその場を立ち去ってしまいました。最近こういうことが続いている気がします。
「彼と話しているだけでイヤな気分になる」あなたの頭の中ではそんな思いが渦巻きます。
だけどよーーーく振返ってみると、彼からの「今日のお弁当、量が少なかった」と言われてイラッとしたことを思い出しました。
この場合、「お弁当の量が少ない」という具体的な一言が、自分の気持ちを乱したきっかけです。
ここをあいまいにして「彼と会話をするとイヤな気分になる」と大雑把に捉えてしまうと、解決は遠のきます。
逆に、「その一言がなぜ自分を不快にさせたのか」を理解できれば、冷静さを取り戻せます。
さらに次に同じようなことが起きても「どう対応するか」という具体的な対策を立てることができます。
つまり、悩みを解消する第一歩は「心が反応した瞬間」を見極めることなのです。
無防備な不安から抜け出し、前向きな対策を立てる方法
悩みが続く原因は、対策を立てないまま「無防備な状態」で次の出来事を待ち続けていることにあります。
解決するには、嫌な出来事を細かく切り分け、その中で「自分が反応した瞬間」を特定し、事前に対応策を準備することが必要です。
次に同じ出来事が訪れても「よし、この方法を試してみよう」と心の準備ができていれば、不安よりも安心感を持って向き合えるようになります。
核心をつかむからこそ解決が早まる
一人で悩みの原因を見つけるのは難しいこともあります。心理カウンセリングでは、安心できる環境で会話を通して「心が反応する瞬間」を一緒に探していくことができます。
そのサポートがあることで、問題の核心に早くたどり着き、高確率で成功する具体的な解決策を見つけやすくなります。
もし同じことで悩み続けていると感じているなら、どうか一人で抱え込まずに、カウンセリングを活用してみてください。小さな気づきが、大きな安心へとつながります。カウンセリングは悩み解決の時短になります。